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Illustrator Retypeの使い方

【Illustrator Retypeの使い方】アウトライン化された文字のフォントを特定する方法

目次

 

はじめに:アウトライン化された文字のフォント特定に困っていませんか?

デザインデータを受け取ったものの、テキストがアウトライン化されていてフォントが分からない…そんな経験はありませんか? 特にデザインのトーン&マナーを合わせたい時など、使用フォントの情報は重要です。しかし、アウトライン化された文字はテキストとして認識されないため、通常のフォント検索では特定できません。

従来の方法では、似たフォントを探し出すのに膨大な時間がかかっていました。一つずつフォントを適用して見比べる、あるいはWeb検索で類似のフォントを地道に探すなど、手間と労力がかかる作業でした。

従来の方法

メリット

デメリット

目視でフォントを比較

ある程度の絞り込みが可能

時間がかかり、正確性に欠ける

Web検索でフォントを探す

広範囲のフォントを検索可能

該当フォントが見つからない場合もある

このような非効率な作業を解決するのが、IllustratorのRetype機能です。この機能を使えば、アウトライン化された文字からフォントを特定し、さらにテキストを編集することも可能になります。

これまでフォント特定に苦労していたデザイナー、そしてこれからIllustratorを使う方にとって、Retype機能は作業効率を劇的に向上させる強力なツールとなるでしょう。次の章では、Retype機能の概要と使い方について詳しく解説していきます。

IllustratorのRetype機能とは?

IllustratorのRetype機能は、2023年に追加された新機能で、アウトライン化された文字を識別し、編集を可能にする革新的なツールです。従来、アウトライン化された文字は編集できず、フォントの特定も困難でしたが、Retype機能によってこれらの課題が解決されました。

(1) Retype機能の概要と利点

Retype機能の最大の利点は、アウトライン化された文字でも、まるでテキストデータのように編集できることです。フォントの検索、変更、テキストの修正など、これまで不可能だった作業が簡単に行えるようになります。これにより、デザインの修正や更新にかかる時間と手間を大幅に削減できます。

(2) 対応フォントとシステム要件

Retype機能は、Adobe Fontsに登録されている20,000種類以上のフォントに対応しています。そのため、多様なフォントを使用するデザインでも、高い精度でフォントを特定し、編集できます。ただし、Adobe Fonts以外のフォントは検索対象外となる点に注意が必要です。また、Retype機能はIllustratorの特定のバージョン以降で利用可能です。

(3) Retype機能の起動方法

Retype機能を起動するには、編集したいアウトライン化された文字を選択し、上部メニューの「書式」から「Retype(Beta)」を選択します。すると、Retypeパネルが表示され、自動的にフォントの検索が始まります。検索結果は類似度の高い順に表示され、目的のフォントを選択して適用することで、文字の編集が可能になります。

(1) Retype機能の概要と利点

IllustratorのRetype機能は、アウトライン化された文字の元のフォントを特定し、編集を可能にする機能です。現在ベータ版として提供されており、日本語版では「フォントの再編集」という名称になる予定です。

この機能の最大の利点は、アウトライン化された文字のフォント特定にかかる時間を大幅に短縮できることです。従来は、似たフォントを手作業で探す必要がありましたが、Retype機能を使えば、自動的に候補フォントが提示されます。候補フォントはAdobe Fontsの25,000以上のフォントから選ばれ、デザイン作業の効率化に大きく貢献します。

従来の方法

Retype機能

似たフォントを手作業で探す

自動で候補フォントを提示

時間と手間がかかる

作業時間を大幅に短縮

フォント特定が困難な場合がある

高い精度でフォントを特定

特に、受け取ったデータの文字がアウトライン化されている場合に役立ちます。元データの作成者に確認できない状況でも、Retype機能を使えば、スムーズにフォントを特定し、テキストの編集作業を行うことができます。

また、アウトライン化されたベクターデータだけでなく、写真の中の文字も認識できます。画像に写っている文字と似たフォントを探したい場合にも、Retype機能は効果を発揮します。特定されたフォントは、他のファイルでも使用可能です。

(2) 対応フォントとシステム要件(Adobe Fonts、欧文フォント、横書きテキストなど)

Retype機能は、すべてのフォントに対応しているわけではありません。現時点ではベータ版のため、対応している言語やフォントの種類に制限があります。スムーズにフォントを特定するためにも、Retype機能の対応状況を事前に確認しておきましょう。

Retype機能が対応している主なフォントとシステム要件は以下の通りです。

項目

内容

対応言語

ラテン文字(英語、フランス語、ドイツ語)、日本語

フォントの種類

パソコンにインストールされているフォント、Adobe Fonts

テキストの向き

横書き

その他

インターネット接続が必要

現時点では、日本語と一部の欧文フォントのみに対応しています。そのため、アラビア語や中国語などのフォントは特定できません。また、縦書きテキストにも対応していません。これらの制限は今後のアップデートで改善される可能性があります。

Retype機能を使用するためには、インターネット接続が必須です。これは、Adobeのサーバー上でフォントの識別処理が行われるためです。オフライン環境ではRetype機能を利用できませんのでご注意ください。

パソコンにインストールされているフォントに加え、Adobe FontsもRetypeの対象となります。Adobe Fontsは、Adobe Creative Cloudの有料プランに加入することで利用できるフォントサービスです。豊富な種類のフォントが提供されているため、Retype機能と組み合わせることで、より多くのフォントを特定できる可能性が高まります。

(3) Retype機能の起動方法

IllustratorでRetype機能を起動するには、大きく分けて二つの方法があります。一つはメニューバーから起動する方法、もう一つは選択したオブジェクトから起動する方法です。

起動方法

手順

メニューバーから

1. フォントを調べたいテキストオブジェクトを選択します。 2. メニューバーの「書式」をクリックします。 3. 表示されたメニューから「Retype」を選択します。 4. さらに「マッチフォント」または「テキストを編集」を選択します。

選択オブジェクトから

1. フォントを調べたいテキストオブジェクトを選択します。 2. 選択したオブジェクトを右クリックします。 3. コンテキストメニューの中から「Retype」>「マッチフォント」または「Retype」>「テキストを編集」を選択します。

どちらの方法でもRetypeパネルが起動し、マッチフォントの検索またはテキスト編集を行うことができます。「マッチフォント」と「テキストを編集」のどちらを選択しても、Retypeパネル上ではどちらの機能も利用可能です。そのため、現状ではどちらを選んでも大きな違いはありません。

Retypeパネルが起動すると、Illustratorが自動的に選択されたテキストオブジェクトのフォントを分析し始めます。分析が完了すると、マッチするフォントの候補がパネル上に表示されます。

Retype機能を使ってフォントを特定する方法

Illustratorでアウトライン化された文字のフォントをRetype機能を使って特定する方法を解説します。

  1. アウトライン化された文字の選択 フォントを調べたいアウトライン化された文字列を選択します。文字列全体を選択する必要はなく、一部でも可能です。

  2. Retypeパネルの表示 文字列を選択後、メニューバーの「書式」から「Retype」をクリックします。「マッチフォント」または「テキストを編集」をクリックして、Retypeパネルを開きます。

  3. マッチフォント機能で候補フォントを表示 Retypeパネルが開くと、Illustratorが自動的にマッチするフォントの候補をリストアップします。環境によっては数秒から数十秒かかる場合があります。

  4. 類似フォントの絞り込みと選択 候補フォントの中から、目的のフォントを選択します。リストにはフォント名とプレビューが表示されるので、視覚的に確認しながら選択できます。

  5. 特定できない場合の対処法 Retype機能でフォントが特定できない場合は、他の方法を試す必要があります。例えば、WhatTheFont!のようなオンラインツールやフォント識別アプリを利用する方法があります。これらのツールは画像からフォントを特定する機能を提供しています。

手順

操作

1

アウトライン化された文字を選択

2

メニューバーの「書式」>「Retype」をクリック

3

「マッチフォント」または「テキストを編集」をクリック

4

候補フォントから選択

5

特定できない場合は、オンラインツールなどを利用

(1) アウトライン化された文字を選択

Illustratorでフォントを特定したいアウトライン化された文字列がある場合、まずはRetype機能を使用するためにその文字列を選択する必要があります。選択方法はいくつかありますので、状況に応じて適切な方法を選択してください。

選択方法

説明

選択ツールをクリック

選択ツール(黒色の矢印)を使用して、目的の文字列をクリックします。文字列全体が選択されます。

ドラッグで範囲選択

選択ツールで、目的の文字列を囲むようにドラッグします。囲まれた範囲内のオブジェクトが選択されます。

シフトキーを使った複数選択

複数の文字列を選択したい場合は、Shiftキーを押しながらクリックで文字列を追加選択できます。

グループ化された文字の選択

グループ化されている場合は、グループ全体を選択してからRetype機能を適用することも可能です。グループ内の個々の文字列ではなく、グループ全体に適用されるため、ご注意ください。

アートボード全体の選択

アートボード全体に含まれるアウトライン化された文字列を一度に選択したい場合は、選択ツールでアートボードをクリックするか、Ctrl+A(Windows)またはCommand+A(Mac)を押します。

選択が完了したら、メニューバーの「書式」から「Retype」をクリックします。続いて、「マッチフォント」または「テキストを編集」を選択します。現状、どちらを選択してもRetype機能の動作に大きな違いはありません。Retypeパネルが表示され、Illustratorが自動的にフォントのマッチング処理を開始します。

(2) Retypeパネルの表示と操作方法

Retypeパネルを表示するには、Illustratorで編集したいアウトライン化されたテキストを選択します。 次に、上部メニューの[書式]から[Retype(Beta)]を選択します。 Retypeパネルには、選択したテキストに類似したフォントの候補が表示されます。 パネル上部に表示されるフォントほど類似度が高く、下に行くほど類似度は低くなります。 目的のフォントが見つかったら、それを選択して[適用]をクリックします。 これにより、アウトライン化されたテキストが選択したフォントに置き換わります。 もし目的のフォントがAdobe Fontsに含まれていない場合は、Retypeパネルには表示されません。 その場合は、他のフォント検索ツールやオンラインサービスを利用する必要があります。

操作

手順

Retypeパネルの表示

アウトライン化されたテキストを選択 > [書式] > [Retype(Beta)]

フォントの選択

類似フォント一覧から選択

フォントの適用

[適用]をクリック

Retypeの終了

[終了]をクリック、または[Esc]キーを押下

Retypeパネルはベータ版のため、今後機能や操作方法が変更される可能性があります。 最新の情報はAdobeの公式ドキュメントをご確認ください。

(3) マッチフォント機能で候補フォントを表示

IllustratorのRetype機能を利用すると、アウトライン化された文字が何のフォントであるかを識別し、マッチするフォントの候補を表示させることが可能です。 アウトライン化された文字を選択した状態で、上部メニューの「書式」から「Retype(Beta)」をクリックします。 選択した文字が解析され、Retypeパネルに類似度の高いフォント候補が一覧表示されます。 リストの上部に表示されるフォントほど、選択した文字との類似度が高いと判断されたフォントです。 候補フォントには、フォント名が表示されるだけでなく、Adobe Fontsで利用可能なフォントの場合は、その旨も併せて表示されます。 また、お持ちでないフォントの場合、クラウドアイコンが表示され、クリックするだけで簡単にアクティベートできます。 Retypeパネルは、選択した文字が何のフォントか分からなくなった際にフォントを特定するだけでなく、別のフォントに変更したい場合にも役立ちます。 以下にRetype機能を利用するメリットをまとめました。

メリット

説明

フォントの特定

アウトライン化された文字のフォントが分からなくなった際に、フォントを特定できる。

フォントの変更

既にアウトライン化された文字のフォントを、別のフォントに変更することが容易になる。

作業効率の向上

フォントの検索や変更にかかる時間を短縮し、作業効率を向上させる。

(4) 類似フォントの絞り込みと選択

Retype機能は、完全に一致するフォントだけでなく、類似するフォントも候補として表示します。完全に一致するフォントがない場合や、希望に合うフォントを探したい場合に役立ちます。

Retypeパネルには、類似フォントがリスト形式で表示され、各フォントのプレビューも確認できます。リストは、一致度の高い順にソートされているため、上から順番に確認することで効率的にフォントを探せます。

類似フォントの中から一つを選択すると、選択したフォントがアウトライン化された文字に適用されます。適用前に、プレビューで確認することで、フォントの形状や印象を事前に確認できます。

項目

説明

フォントの絞り込み

類似フォントが多すぎる場合は、キーワード検索やフィルター機能を使って絞り込むことができます。

フォントの選択

絞り込んだフォントの中から、希望に合うフォントを選択します。

プレビュー

選択したフォントがアウトライン化された文字にどのように適用されるかをプレビューで確認できます。

適用

選択したフォントをアウトライン化された文字に適用します。

Retype機能は、デザインのトンマナを合わせる際に、既存のフォントを特定するだけでなく、類似したフォントを見つけることで、新しいデザインの可能性を広げることもできます。

(5) 特定できない場合の対処法(画像からのフォント特定など)

IllustratorのRetype機能は非常に便利ですが、現状ではすべてのフォントを特定できるわけではありません。特に日本語フォントは未対応です。そこで、Retype機能でフォントが特定できない場合の対処法をいくつかご紹介します。

Retype機能でフォントが特定できない場合は、代替手段として画像からフォントを識別するオンラインツールやアプリを利用する方法があります。具体的には、WhatTheFont!などのオンラインサービスや、フォント識別アプリが挙げられます。これらのツールは、画像内の文字を分析し、類似するフォントを提案してくれます。

方法

メリット

デメリット

WhatTheFont!(オンラインツール)

無料で利用可能、手軽に試せる

精度が完璧ではない場合がある、日本語フォントの精度は低い

フォント識別アプリ

高精度な識別能力を持つものもある、日本語フォントにも対応

有料アプリが多い

WhatTheFont!を利用する場合は、フォントを特定したい文字が含まれる画像をアップロードします。すると、ツールが画像を解析し、類似のフォントをリストアップしてくれます。リストの中から最も近いフォントを選択することで、目的のフォントを特定できる可能性があります。

フォント識別アプリは、WhatTheFont!と同様に画像からフォントを識別する機能を提供しています。アプリによっては、高度な画像処理技術やAIを活用することで、より高精度なフォント識別を実現しています。また、日本語フォントにも対応しているアプリも存在します。

これらのツールを活用することで、Retype機能では特定できなかったフォントを特定できる可能性が高まります。フォント特定に時間をかけたくない場合は、これらのツールを試してみる価値はあるでしょう。

Retype機能でテキストを編集する方法

Retype機能を使えば、アウトライン化されたテキストを編集できます。 編集したいテキストを選択し、[書式]メニューから[Retype(Beta)]を選択します。 Retype機能がテキストを解析し、マッチするフォント、または類似フォントを候補として表示します。 希望のフォントを選択すると、アウトライン化されていたテキストが編集可能な状態になります。

手順

操作

1

編集したいアウトライン化されたテキストを選択します。

2

上部メニューの[書式]から[Retype(Beta)]を選択します。

3

マッチするフォント、あるいは類似フォントが候補として表示されます。

4

希望のフォントを選択し、[適用]をクリックします。

5

テキストが編集可能な状態になりますので、内容を修正します。

6

編集が完了したら[終了]をクリックします。

Retype機能はベータ版のため、現時点ではAdobe Fontsのフォントのみが対象です。 また、フォントによっては完全に一致するものが表示されない場合もあります。 その場合は、類似フォントを選択して編集するか、他のフォント特定ツールを利用する必要があります。 これらの点を踏まえつつ、Retype機能を活用して、アウトライン化されたテキストを効率的に編集しましょう。

(1) テキスト編集モードへの切り替え

参考情報が取得できない、または資料に適切な情報がありませんでした。以下、オリジナルの知識を基に出力します。

IllustratorのRetype機能では、アウトライン化されたテキストを編集可能な状態に戻すことができます。これが「テキスト編集モードへの切り替え」です。

手順

説明

1. アウトライン化されたテキストを選択

編集したいテキストオブジェクトをクリックして選択します。

2. プロパティパネルの「Retype」をクリック

プロパティパネルが表示されていない場合は、[ウィンドウ]メニューから[プロパティ]を選択して表示します。

3. マッチしたフォント、または類似フォントを選択

Retype機能がテキストを解析し、マッチするフォント、または類似フォントを候補として表示します。希望するフォントをクリックして選択します。

4. テキストを編集

テキストが編集可能な状態になります。

Retype機能がフォントを正しく認識すると、元のフォントで編集できます。もしフォントが認識できない場合は、類似フォントが提案されますので、選択して編集を行います。編集後は、通常のテキストオブジェクトと同様に、フォント、サイズ、カーニングなどを変更できます。

フォントが完全に一致しない場合、Retype機能は類似フォントを提案します。表示される候補から最も近いフォントを選択することで、デザインの意図を損なわずに編集作業を進めることができます。

なお、Retype機能はベータ版であるため、今後、機能が変更される可能性があります。最新の情報はAdobeの公式ウェブサイトをご確認ください。

(2) フォントの変更とテキストの修正

Retype機能によって、アウトライン化されたテキストは編集可能な状態になります。そのため、フォントの変更やテキスト自体の修正も簡単に行うことができます。

フォントの変更は、Retype機能によって表示された候補フォント一覧から選択するだけです。希望するフォントが見つからない場合は、キーワード検索やフィルター機能を使って絞り込むことも可能です。

テキストの修正は、通常のテキストエディタと同じように行えます。文字の追加、削除、変更など、自由に編集することが可能です。また、コピー&ペーストにも対応しているので、他のアプリケーションからテキストをコピーして貼り付けることもできます。

操作

説明

フォントの変更

候補フォント一覧から選択

テキストの追加

カーソル位置に文字を入力

テキストの削除

削除したい文字を選択して削除

テキストの変更

変更したい文字を選択して上書き

コピー&ペースト

他のアプリケーションとのテキストのやり取りが可能

これらの操作によって、アウトライン化されたテキストでも、まるで最初からテキストデータとして作成したかのように、自由に編集することができます。デザインの修正や変更に柔軟に対応できるため、作業効率の向上に大きく貢献します。

(3) 編集後のテキストのアウトライン化

Retype機能でテキストを編集した後、再度アウトライン化が必要となる場合があります。例えば、編集したテキストを他のアプリケーションで利用する場合や、Illustratorのバージョンが異なる環境で作業する場合などです。 Retypeで編集後のテキストをアウトライン化するには、以下の手順で行います。

  1. アウトライン化したいテキストを選択します。

  2. メニューバーの[書式]>[アウトラインを作成]を選択します。 または、ショートカットキー(Ctrl+Shift+OまたはCmd+Shift+O)を使用することもできます。

手順

説明

1. テキストを選択

アウトライン化したいテキストオブジェクト全体を選択します。

2. メニュー操作

メニューバーから[書式]>[アウトラインを作成]を選択します。

3. ショートカットキー

Ctrl+Shift+O(Windows)またはCmd+Shift+O(macOS)を押します。

これで、編集後のテキストがアウトライン化され、テキストではなくパスデータとして扱われるようになります。アウトライン化されたテキストは、フォントがインストールされていない環境でも表示や印刷が可能になります。 ただし、一度アウトライン化してしまうと、Retype機能で再度編集することはできなくなります。編集の必要がある場合は、アウトライン化する前の状態に戻すか、再度Retype機能でフォントを特定する必要があります。 これらの操作は、デザインワークフローの中で頻繁に発生するため、ショートカットキーを覚えておくと作業効率が向上します。

まとめ:Retype機能で作業効率アップ!

Retype機能を活用することで、デザイン作業の効率化が期待できます。特に、アウトライン化されたデータの修正や、フォント特定に時間を取られていた作業時間を大幅に短縮できます。

メリット

活用シーン

アウトライン化後でもテキスト編集が可能

修正依頼への迅速な対応

フォントの検索が容易

デザインの再現性向上

類似フォントの提案

新たなデザイン表現の発見

従来、アウトライン化されたテキストの編集は非常に手間のかかる作業でした。しかし、Retype機能を使えば、アウトライン化後でもテキストの内容を直接編集できるため、修正作業がスムーズになります。また、受け取ったデータや画像の中のフォントを特定する作業も、Retype機能を使えば簡単に行えます。どのフォントが使われているか分からず、似たフォントを探し回る必要はもうありません。

さらに、Retype機能は単にフォントを特定するだけでなく、類似フォントも提案してくれます。これは、デザインの幅を広げる上で非常に役立ちます。もし使用したいフォントがライセンスの問題で使用できない場合でも、Retype機能が提案する類似フォントの中から代替案を見つけることができます。

このように、Retype機能はデザイン作業における様々な課題を解決し、作業効率を向上させる強力なツールです。今後のアップデートにも期待が高まります。

(1) Retype機能のメリットと活用シーン

Retype機能の最大のメリットは、アウトライン化された文字のフォント特定にかかる時間を大幅に短縮できることです。従来は、似たフォントを手作業で探す必要がありましたが、Retype機能を使えば、AIが自動で候補フォントを提示してくれるため、作業効率が格段に向上します。

具体的には、以下のようなシーンでRetype機能が役立ちます。

シーン

説明

アウトライン化されたデータの修正

外部から受け取ったファイルのテキストがアウトライン化されている場合、フォントが分からなければ編集できません。Retype機能を使えば、元のフォントまたは類似フォントを特定し、テキストを編集できるようになります。

画像内の文字のフォント特定

ロゴやポスターなど、画像内の文字に使用されているフォントを知りたい場合、Retype機能を使えば、画像からフォントを特定できます。

フォントの置き換え

特定のフォントが使用できない場合、Retype機能で類似フォントを探し、置き換えることができます。

特に、デザイン業務においては、クライアントから提供されたファイルのテキストがアウトライン化されているケースは少なくありません。このような場合、Retype機能は非常に強力なツールとなります。また、Webデザイナーにとっても、画像内のフォントを特定する際に役立ちます。

さらに、Retype機能はAdobe Fontsと連携しているため、候補フォントをすぐにアクティベートして使用できる点もメリットです。これにより、フォントを探す手間だけでなく、インストールの手間も省けます。

(2) 今後のアップデートへの期待

Retype機能はベータ版として提供されており、今後のアップデートで更なる進化が期待されます。現状ではAdobe Fontsのフォントのみが検索対象ですが、将来的にはシステムフォントやGoogle Fontsなど、より幅広いフォントへの対応が期待されます。また、現状ではIllustratorとPhotoshopで若干仕様が異なりますが、今後は機能や操作性の統一化が進むことで、よりシームレスなワークフローが実現するでしょう。

現状の課題

今後のアップデートへの期待

Adobe Fonts以外のフォント検索

システムフォントやGoogleフォントなど、より幅広いフォントへの対応

IllustratorとPhotoshopで操作性や機能に差異

アプリケーション間の機能・操作性の統一

認識精度

より高度なAIによる認識精度の向上

言語対応

多言語への対応

機能改善だけでなく、対応言語の拡大も期待されます。現在、Retypeは主に欧文フォントに最適化されていますが、日本語をはじめとする多言語への対応が強化されれば、グローバルなデザイン制作においても強力なツールとなるでしょう。

さらに、AI技術の進化による認識精度の向上も期待されます。現状でも高い精度を誇りますが、複雑な形状の文字や低解像度の画像においては認識が難しいケースもあります。AIの学習データが蓄積され、アルゴリズムが改善されることで、より精度の高いフォント特定が可能になるでしょう。これらのアップデートによって、Retype機能はさらに使いやすく、強力なツールへと進化していくことが期待されます。

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